ちょっと間が開いちゃったけど、三沢航空科学館の
続き。
円形の広場からちょっと離れた位置にも、まだまだ展示は続いている。
写真には撮っていないが、陸自仕様のOH-6DとLR-1は、いずれも操縦席開放状態での展示。ただしこの両機については、計器類がゴッソリ抜けてしまっていたりと、お世辞にもあまり良い状態とは言えなかった。
一部には「部品を盗らないで下さい」といった張り紙もあったりして、心無いファンの無法に悩まされている事実にちょっぴり心が沈んでしまった。

そんな気持ちをパッと晴らすかのように、最奥に鎮座していたのがF-4EJ改。
私らの世代なら、戦闘機と言えばやはりこれ!
子供の頃から憧れていながら、実は実機に触れるのはこれが初めて。もう嬉しくて嬉しくて、駆け寄りながらついつい「スクランブル知らすブザーぁ、タービンの高鳴りぃ!」と懐かしい(?)歌まで飛び出る始末。いやはやお恥ずかしい。

F-4EJ改は、世界有数の生産数を誇る米海軍発祥・F-4ファントムII艦上戦闘機シリーズの航空自衛隊仕様F-4EJの能力向上型。
この375号機は、元・三沢基地第3航空団第8飛行隊の所属機で、平成21年1月に退役するまでは実際に現地上空を飛び回っていた機体である。

リタイアしてなおこうして縁の地に勇姿を留められる機体は稀。
他の機体同様、エンジン部分はポッカリとした穴になってしまっているが、まだまだ美しいその機体は、今にも目の前の滑走路に向けてタキシングを始めそうなほどの生々しい。
黒塗りのレドームを見つけたら、誰もが一度は試したくなる?アングル。
THE DOG風の極端な構図で見ても、やっぱりファントムは美しい。
古今東西、いろんな軍用機が存在する中で「一番好きな機種は?」と問われたら、私は迷うことなく「F-4! 得に三菱がライセンス生産した、自衛隊仕様のEJ!」と答えるだろう。
これまでも、これからも、その気持ちは変わらないと思う。
と、ここまでで屋外の展示はおしまい。
F-4EJ改の先にあるフェンスの向こうは、もう三沢飛行場の敷地内である。
ちょうど桜の木の向こうに、空自のCH-47Jが駐機されていたので記念にパチリ。
さて。
ここから先はいよいよ屋内展示となるのだが・・・屋内展示機は軍用機よりも、航空史上の名機や実験機のレプリカ展示がメイン。そして、そうした航空機展示と同じぐらいのスペースが、子供向けの科学体験学習コーナーに割り当てられている。
いずれも興味深く、とても勉強にはなったのだが、正直あまり写真を撮る気にはなれず、いまいち記録が残っていない。そんな中で気になった展示を2つばかり紹介しよう。

これはYS-11のコクピット。レプリカではなく、屋内展示の実機である。
元々は日本エアコミューターで就航していた機体で、塗装も退役当時のまま。屋内展示であるせいか、常時機内を開放している割にはとても状態はよく、また胴体の直下に見学用通路が設けられていたり等、まさに至れり尽くせりの展示である。
機内のポスターも退役当時のまま。
シートに座ってベルトを閉めれば、出発前のドキドキ感が蘇ってくる。出口は機体後方、ギャレーの横にある非常扉。現役時代にはあまりまじまじ見れなかったスッチー(死語)の仕事場も、思う存分観察できる。

もうひとつの注目は、旧日本海軍の零式艦上戦闘機。
残念ながら実機ではなくレプリカだが、実機の図面を元にして製作されており、映画「君を忘れない」や「人間の翼」等でもプロップ機として用いられたという。
実機と特に大きく違っているのは、ジュラルミンではなく鉄板製であること、沈頭鋲ではなく普通のリベット打ちであること、カウリングの奥の栄エンジンがダミーであることの3点。
ただしエンジンについては、ダミーの奥に農機具用のエンジンが搭載されており、実際にプロペラを回して自走することが可能らしい。


休日限定、プペラ回転展示の様子。
安全上さすがに全力で回してはくれないが、それでも自分の鼻先3mぐらいの位置で三翅がビュンビュン回るのは迫力満点。
バルン、バルンというエンジン音も極力実機に似せてあるとのことで、レプリカながらも相当な拘りをもって作られたのは間違いないようだ。
以上、駆け足の上、随分と適当でとりとめのないレポートであったが、航空科学館の面白さのをほんの少しでも感じていただければ幸いである。
震災復興支援の意味も含め、皆さんも是非この夏は、東北地方を旅してみてはいかがだろうか?
そしてもし青森県にまで足を延ばす機会があれば、三沢にも一度、立ち寄ってみていただきたい。
航空ファン、特に軍用機マニアならば、ここだけで丸半日以上は確実に潰れること請け合いだぞ!