2011年5月11日水曜日

「検索」、活用できていますか?

わからない事はまず、Webで検索してみる。
インターネットが普及した現代社会において、「検索」はある意味、基本中の基本なのであるが、ビジネスの世界には意外とこれを苦手にしている人も多い。
例えばこんなケース、あなたにも心当たりがあるかも知れない。

【問題編】
プルルル・・・プルルル・・・ガチャ、「ありがとうございます、海山商事でございます!」
『もしもし、ヤ・・・ウギョウのスズキと申しますが』
「??? 少々お電話が遠い様で、申し訳ございませんがもう一度・・・」
『ヤ・・・モトコウギョウ・カドマエイギョウショのスズキです! 先週、御社から購入した商品ですが、全然違うものが届いていますよ!どうなってるんですか!?』

おっと、クレームの電話だ。
お客様はかなりご立腹の様子だが、こんな時に限って社名がハッキリ聞き取れない。

「ま、まことに申し訳ございません。御注文いただいたのは、どのような・・・」
『とにかく急ぐ品なんです。今日中に正しいものを持ってきて下さい。それと、誤配品の引き取りも!』
「かしこまりました、至急、再手配いたしますので、詳細な・・・」
『詳細? 詳細なら営業担当が把握してるでしょう? とにかく急いで正しい商品を持って来てください!』

ガチャン!

さて、困った。
重大なクレームなのは間違いないが、はたしてどのお客様のどの案件なのか、全く不明瞭なまま電話を切られてしまった。
分かっているのは会社名の一部のみ。たぶん、ヤマモト工業!? それと着信履歴を調べれば、相手先の電話番号ぐらいは分かるかな?
あなたは大急ぎで販売管理システムを立ち上げ、「ヤマモト工業」で検索を開始。
しかし取引履歴にヒット無し。
他の営業担当者に声をかけてみても、「ヤマモト工業」心当たりのある人がいない。
困った、困った。
はたして、どうしたものか?

さて、どうするか。
すぐに答えが浮かんだ人は、「検索」の使い方をよく心得ていると言えるだろう。
全くお手上げ状態な人は、今、あなたの目の前にあるコンピューターの使い方について、もう一歩踏み込んで学ぶべきかも知れない。

【回答編】
「着信履歴から電話番号が分かるのなら、その番号で検索すればいいんだよ」
困ったあなたの様子を見かねたのか、同僚の佐藤氏が声をかけてきた。
「電話番号は・・・“0728765432”だね。下4桁は固定だとして、これだけじゃ何桁目までが市外局番かが分からない、か。えっと・・・たしかお客様は“カドマ営業所”と言ってたんだよね。」
佐藤氏は手時かなPCから、Google検索を起動。「カドマ」「地名」「営業所」と言った言葉を組み合わせつつ、検索作業を開始した。
「うん、カドマってのは大阪の地名で“門真市”のことみたいだね。“門真市”の“市外局番”で検索すると、答えは“072”だ」
ここまで来ればしめたもの。
個人宅ならばいざ知らず、今時、どこの企業でも自社紹介のページぐらいは持っているものである。
「市外局番は分かったから、今度は“072-876-5432”で検索してみよう。これに該当する企業は・・・あった、“株式会社柳本興業、門真営業所”!」 
得られた検索結果を販売管理システムに打ち込むと、すぐに商品出荷の記録が出てきた。同時に出てきた注文書と照らし合わせると、商品コードに登録ミスがあった模様。あなたは急いで即日再出荷の手配を実施。なんとか今日中にリカバリーできそうだ・・・。


たとえ断片的な情報であっても、上手く組み合わせて検索すれば、有用な情報を引き出すことができる。
必要なのは、ちょっとした知識と訓練。
それだけで仕事の効率は飛躍的にアップするのだ。
「パソコンは苦手だ」「WordとExcelが使えれば十分だよ」などという言葉は言い訳に過ぎない。
ネットを活用できない人は、情報弱者としてビジネスの時流から取り残されて行くのが「今」という時代の実情である。

あなたは果たして検索を、本当にうまく使いこなせているだろうか?

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